次代の農と食をつくる会

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次代の農と食を語り合う会:地域で取り組む循環型農業のかたち 宮城県環境保全米ネットワークの歴史と現在(無料版)

【今回のテーマ】

有機栽培の水田面積が2020年から日本一となっている宮城県。その歴史を辿っていくと、20年以上にわたって環境に負荷をかけない米作りをすすめてきた、ある団体の姿がありました。

今回は、1998年に発足し、環境保全米を推進する生産者と市民のネットワークをつくってきた「NPO法人 環境保全米ネットワーク」理事長の高橋芳道さんをお迎えします。
http://www.epfnetwork.org/okome/

2003年以降、JAみやぎ登米が組織的な運動を展開したことで、環境保全米はJAみやぎ登米管内水田面積の80%以上にのぼりました。その後、2007年には「みやぎの環境保全米県民会議」が設立され、県民運動へと発展。2012年の時点で、宮城県内の環境保全米の面積は実に57%になっています。

また、最近ではこの活動を丁寧に取材した『なぜ環境保全米をつくるのか——環境配慮型農法が普及するための社会的条件』を新泉社から出版された著者の谷川彩月さんが「第6回 環境社会学会奨励賞(著書の部)」を受賞され、話題となりました。
https://www.shinsensha.com/books/4376/

地域で取り組む循環型農業のヒントになるような、先駆的取り組みの発祥とあゆみ、現在について、伺ってみたいと思います。

【イベント概要】

◆ 日時:2023年9月28日(木)19:00開始 20:30終了予定

◆ スピーカー:高橋芳道さん(NPO法人環境保全米ネットワーク理事長)

1959年 宮城県石巻市生まれ。
1998年 前職の民間企業での東京転勤を機に退職。
実家が山林田畑を多少所有していたこともあり、転職先として農業を選択し
退職前から宮城県農業大学校のニューファーマーズカレッジで農業を学び就農。
米(8品種)、野菜(40種類)、鶏卵、味噌、梅干し等の生産と販売に従事。
2004年 環境保全米ネットワークで、農業兼務で経理会計業務の手伝いを依頼される。
2005年 環境保全米ネットワークで特別栽培農産物と有機製品の検査・認証業務開始。
2022年~現在 NPO法人環境保全米ネットワーク理事長
主な兼務役職
一般社団法人有機JAS資材評価協議会 理事
日本有機食品認証連絡協議会 理事
みやぎの環境保全米県民会議 幹事長
【農業への思い】
危機的な状況にある日本農業をなんとかしたい――まずは地元から。
有機栽培だけでなく、特別栽培農産物も含めた、出来るだけ環境に負荷をかけない生産活動
を推進し、出来るだけ地元の資源を使い、地元での消費を目標にして、継続的な生産を続けられることを目指しています。ここのところ肥料をはじめとする資材高騰の中で日本農業はますます厳しい状況に追い込まれていますが、資源の循環や持続可能性を秘めた有機農業はそれを打開する可能性を持っていると思います。
いざというときに米や野菜は食べることができるけど、車は食べられない
これからも、有機農業を含む日本の農業全般を盛り上げていきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。