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トークライブ:7/27(土)10時半「たね、をつくった人々」次代の農と食を語る会
次代の農と食を語る会 たね、をつくった人々 〜「たねや」から紐とく、これからの、たね。
宮城大学食産業学群フードマネジメント学類 助教の阿部希望さんをお迎えし「種子産業の近代史」についてお伺いしていきます。
いま減少の危機が報道されている種苗会社ですが、そもそも江戸以降の近代史において、都市の形成とともに農産物が商品化され市場が形成される過程ではじめて種子屋の需要が生まれ、その品質を担保していくことになりました。
たねについて考える前提として、職業としての農業、商品としての農産物が成立した経緯、そのなかで分業化が進み種子産業が確立した経緯、あらためて知ると目から鱗の発見が多くあります。
土曜午前中の開催となりますが、ぜひご予定ください。
【今回のテーマ】
かつて「たねや(種子屋)」とよばれる人々がいました。その人々の仕事を、古文書(歴史資料)の分析やフィールドワークを行い研究されている、阿部希望さんをお迎えします。
私たちは日常生活の中でなかなか「たねや」に出会うことはありません。どんな仕事をされていたのでしょうか?「種を生産する仕組み」「品質や値崩れを守る仕組み」など、100年前のたねづくりの工夫は、現在の私たちの暮らしの食まわりに生かされていると、阿部さんの著書「伝統野菜をつくった人々」は伝えてくださっています。私たちが現在いただいている野菜は、固定種、在来種、そしてF1種の野菜。それぞれの背景の中で語り継がれ、もしくは作り続けられている野菜たちは、この「たねや」の存在がなければ、現在の形態を保っていないかもしれません。阿部さんをお迎えし、その歴史を紐解きながら、これからの、たね、の在り方を、今立っている場所で深められる時間にしたいと考えています。
書籍「伝統野菜をつくった人々/種子屋の近代史」(農山漁村文化協会(農文協))にまとめられた阿部さんから、たねや(種子屋)の歴史を軸に、これからたねをどのように守り、受け継いでいくかを考えるための、ヒントやアイデアになるお話しをいただきます。
【イベント概要】
◆ 日時:2024年7月27日(土)10:30開始 12:00終了予定
◆ 会場:オンライン配信 zoomを使用します。参加予定の方にURLをお送りします。
◆ 申し込み
参加を希望の方はPeatixよりお申し込みください。
https://peatix.com/event/3951562/view
◆ 参加費
一般:1,500円
次代の農と食をつくる会 会員:無料 アーカイブ配信あり
「次代の農と食をつくる会」会員の方は、各種イベントが参加費無料+過去のイベントアーカイブが見放題です。
月額2,000円(税込)。会員登録の詳細はこちらから
https://www.jidainokai.com/#join-us
【今回のゲスト】
阿部希望(あべのぞみ)さん
宮城大学食産業学群フードマネジメント学類 助教
1984年、栃木県生まれ。筑波大学第二学群生物資源学類卒業、筑波大学大学院生命環境科学研究科博士課程修了。博士(農学)を取得。日本学術振興会特別研究員PD、学習院大学史料館臨時職員、国立公文書館つくば分館非常勤職員、立教大学経済学部助教を経て、2021年4月より現職。日本農業史学会理事、伝統作物種苗保全ネットワーク幹事を務める。
専門は農業史、食文化史。歴史・文化の視点から、「食と農」の地域史や「生産と消費」の関係史を明らかにすることを目的としたフィールドワークを重ねている。主な著書・共著書に『伝統野菜をつくった人々-種子屋の近代史-』(農文協、農業史学会学会賞を受賞)や『食と農の人文学』(ミネルヴァ書房)がある。
◆ 企画:warmerwarmer(ウォーマーウォーマー)
日本全国の有機農業生産者、有機農業関連団体と連携しながら、固定種・在来種野菜の普及、有機農産物のプロモーションのプロデュース、次の日本のオーガニック市場を構築するために邁進中。
【著書】
『古来種野菜を食べてください。』(晶文社)
『八百屋とかんがえるオーガニック 』(アノニマ・スタジオ)
https://warmerwarmer.net/
◆ 主催・問合せ:一般社団法人 次代の農と食をつくる会